相続時のデジタル遺品整理:スマホ、SNS、メールの終活方法(前半)

近年、故人の「デジタル遺品」が、ご遺族にとって新たな負担となっています。


✅「スマホのパスワードがわからない」
✅「写真が見られない」
✅「有料サービスから、いまだに引き落としが続いている」
といったお悩み。


終活・相続専門の行政書士が、SNSやデータの整理について、ご遺族の負担を最小限にするための具体的な手続きと、生前の準備方法を解説します。

相続での「デジタル遺品」:身近な3つのもの

私たちが日常的に利用しているインターネット上の情報や契約も、立派な「遺品」です。
特に整理が必要なのは、以下の3つです。
✅SNS(LINE、X (旧Twitter)、Facebook、Instagramなど)

✅データ・思い出(スマホ内の写真、メール)
パスワードが不明だと、データ自体にアクセスできないので、写真等が見られない。

✅ネット契約・サービス(サブスクリプション、有料アプリ、ネット銀行)
解約手続きをしないと、料金が継続発生してしまう。

目に見えないこれらの遺品は、生前の準備がないと、その存在を見つけることすら困難になる可能性があります。

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生前の「デジタル終活」:ご遺族を相続トラブルから救う3つの準備

ご遺族がデータ整理に困らないよう準備しておく必要があります。

💡【最重要】💡
ID・パスワード管理リストの作成しておくことが大切です。
すべてのデジタルサービスについて、情報をリスト化します。

✅記載すべき情報: サービス名、ID、パスワード、登録メールアドレス。
特に重要なサービス メインで利用しているメールアカウント(パスワードリセットに必要)、スマートフォン本体のロック解除方法。

✅保管方法:エンディングノートに記載するか、厳重に管理された場所に紙で保管します。リストの存在場所は、信頼できる家族に伝えておきましょう。

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相続が起こった時のSNSやクラウドサービスの意向決定

大切な思い出を残すか、削除するか、意思表示をしておきます。
✅SNSアカウント: 「追悼アカウント」(Facebookなど)への移行を希望するか、完全な削除を希望するか。

✅クラウドストレージ: 写真やデータを家族と共有する範囲を明確にする。

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相続が起こった時のスマホ・PCのデータアクセス方法の指定

スマートフォン本体のロック解除方法(パスコード、パターンなど)を記載しておけば、遺族は大切なデータにスムーズにアクセスできます。

ただし、セキュリティ上の理由から、保管方法には十分注意が必要です。

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デジタル遺品に関するご不安は、きちんとした準備がないことで、ご遺族の負担を増大させます。
大切な思い出を守り、不必要な課金を防ぐために、「ID・パスワードリストの作成」という、いますぐできる一歩から「デジタル終活」を始めましょう。終活にはエンディングノートの活用なども一つの方法です。青森市では、青森市役所で無料のエンディングノートを配布しています。また、本屋で、ご自身の気に入ったものを選ぶのも良いと思います。
これは、ご家族への「最後の思いやり」です。

次回の記事では、今回解説した「生前の準備がなかった場合」、ご遺族が行うべき「死後の整理」について、具体的な手順と対処法を詳しく解説します。

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