【青森市】親の銀行口座の引き出し。相続で慌てないための、生前整理の進め方

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身近な方が亡くなると、お葬式の費用や入院費の精算など、目先の支払いに追われてしまうものです。しかし、慌てて故人の預金に手を付けたり、各種の手続きを進めたりする前に、ぜひ最初に行っていただきたいことがあります。それが『財産調査』です。急がば回れ。これが、後のトラブルを防ぐ一番の近道になります。

悲しみの中でも、まず「一呼吸」を

「故人の口座からお葬式代を支払えばいい」と考えるのは自然なことですが、実はここに、相続手続きを複雑にしてしまうリスクがあります。

お金を動かすと「借金もすべて背負う」ことに!?

相続の世界には「単純承認」というルールがあります。 亡くなった方の財産(遺産)を自分のために受け取ったり、使ったりすると、「私はプラスの財産も、借金などのマイナスも、すべて引き継ぎます」と認めたとみなされる仕組みです。

⚠️ 一度この状態になると、後から多額の借金が見つかっても「相続放棄」が難しくなるリスクがあります。
※相続放棄手続きの詳細については、管轄の裁判所の案内をご確認ください👉裁判所ウェブサイトへ

亡くなった親の銀行口座凍結と預金引き出しの注意点。相続放棄ができなくなるリスク(単純承認)や、遺産分割前の勝手な出金の法的問題。青森市の女性行政書士による、葬儀費用のための「預貯金仮払い制度」利用のアドバイス。

特に注意。生命保険の「受取金」リスク

保険金の受け取りには「相続財産になるもの」と「ならないもの」が混在しています。

  • 生命保険金(受取人が自分): 原則、受け取ってもOK。
  • ⚠️ 入院給付金・還付金: 原則、遺産(被相続人の財産)として扱われます。

保険会社の担当者に勧められるまま受け取ってしまうと、知らず知らずのうちに相続を認めたことになりかねません。

正しい順序はまず「財産調査」

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青森みちのく銀行など、地元の金融機関での相続手続きも、まずは正確な財産把握から始まります。名称変更や店舗の整理など、ご家族にとっては以前と状況が変わっている部分もありますので、窓口へ行かれる前に必要書類を整えておくことがスムーズな解決への近道です。

トラブルを防ぐための安全なステップはこれです。

  1. 現状を止める: お金を動かす前に、通帳や郵便物を整理する。
  2. 財産調査: どれだけの遺産(または負債)があるか正確に把握する。
  3. 正しい順序で支払う: 全体像が見えてからお金を動かす。

このステップを踏むことが、ご自身や他の親族を守ることにつながります。

「銀行手続きの前に、まずは財産状況を確認したい」 「借金があるか不安で、お金に手を付けられない」

そんな不安は、専門家に相談することで解消されます。

見落としがちな「デジタル遺産」の調査

最近では、通帳が発行されない「ネット銀行」や、スマートフォンで完結する「証券口座」「キャッシュレス決済」などを利用されている高齢者のかたも増えています。

  • スマホのパスワードがわからない
  • どのネット銀行を使っていたか不明

こうした状況では、財産の全体像を把握するだけで数ヶ月を要してしまうこともあります。 スマートフォンの中にある「契約完了メール」や「アプリ」が、大切な財産を見つける唯一の手がかりになるケースも少なくありません。

当事務所では、こうした「目に見えにくい財産」をどう整理し、調査の取っ掛かりを作るかについても、ご家族の状況に合わせてアドバイスを行っています。

口座凍結を防ぐ「3つの生前対策」

  • 「予約型振込」の活用 公共料金や施設費を自動設定。凍結後も支払いが止まらない場合があります。
  • 「代理人指名」の手続き 親が元気なうちに銀行で登録。「家族カード」で入院費の精算が楽になります。
  • 「任意後見契約」の作成 お子様を受任者にした公的な契約。将来の凍結を法的に防ぐ「予約」です。私がその契約書を作成します。

銀行以外にも!「任意後見」が家族を救う3つの理由

どうしても「葬儀代」などで現金が必要な時は?

勝手に引き出す前に、必ず知っておいていただきたいことがあります。

  • 「預貯金の払戻し制度」にもリスクがある 法律上の制度ですが、引き出したお金の使い道や金額によっては、「相続を認めた(単純承認)」とみなされ、後から借金が見つかっても相続放棄ができなくなる恐れがあります。
  • 「領収書」の保管は絶対条件 1円単位で何に使ったか証明できなければなりません。
  • 自己判断で引き出さない 「葬儀代なら大丈夫だろう」という思い込みが一番危険です。引き出す「前」に、まずは財産調査とセットでご相談ください。

結局、どうすればいい?

亡くなった後に「1円も動かせない」とパニックになるのは、生前の備えがなかったからです。二度と同じ思いをしないために、事後の混乱を防ぐには、生前に事務的な導線を引いておくしかありません。

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