「終活」という言葉

「終活」という言葉。
私は普段、当たり前のように使っていますが、まだすべての人に浸透しているわけではないという事を最近ひしひしと感じます。
年代によっては、「終活」を「就活」ととらえるかもしれないし、「終活」を考える年代であっても、個人の考えによってとらえ方は変わります。
個人の興味関心によって、この言葉を知っているか知らないかは大きく左右されると思います。
人は、自分事として捉えるまで、「終活」だけでなく、生活のあらゆることに関して「身近なもの」と捉えない傾向があるのでしょう。
また、終活は「死」を連想するものから、無意識に遠ざける傾向にあることも。
しかし、私たちの生活は、法律事と切っても切れない関係にあります。
それは、普段意識するとしないとに関わらず。普段、意識していなくても、私たちの生活は、一歩外に出た時から、家の中にいてもそのほとんどが法律との関わり合いです。
例えば、コンビニでおにぎりを買うのも売買契約、会社で働くのも雇用契約、また、家族の在り方を定めるルール(親族・相続)というのも全て法律に基づいています。
特に高齢期は、介護や終末期医療、死亡後の様々な手続きにおいて、法律に則った方法により行われることから、ここではじめて法律に左右される実感を持つ方も多いのかもしれません。
「終活」の延長線上に「相続」があります。法律に基づいた手続が必要になるため、しっかりとした「終活」という対策を早めにしていなかった場合に、想定外の事態になるかたもいるのかもしれません。
普段、セミナーや講座にいらした方から「家族に迷惑をかけたくない」「これから先の事をしっかりと決めておきたい」こんな声が上がります。皆さん、それぞれ想いがあり、周りの事をよく考えていらっしゃるなぁと感じます。きっと、終活や相続に関してのしっかりとした予備知識があれば、十分な準備をされる方々なのだろうと思います。
私がセミナーや講座を開く意義はここにあるのかなと思っています。
