相続手続きとデジタル遺品:SNS削除・サブスク解約の完全ガイド(後半)
前回の記事では、ご遺族の負担を減らすための「生前のデジタル終活」の重要性をお伝えしました。
しかし、もし故人がデジタル遺品の終活準備をせず亡くなっていたら?
ご遺族は、「課金の継続」「思い出のデータが見られない」「SNSアカウントの放置」という問題に直面します。
本記事では、終活・相続専門の行政書士が、ご遺族が行うべきデジタル遺品の死後の整理について詳しく解説します。
相続で直面!故人のデジタル遺品整理:死後に直面する3つの壁
生前の準備がない場合、ご遺族は以下の3つの壁に直面します。
✅「デジタル負債」の壁
故人のクレジットカードや銀行口座から、未だに継続的に引き落とされているサブスクリプションサービスや有料アプリがないかを、ご遺族が確認する必要があります。
解約手続きをしないと、遺産を浪費してしまうリスクがあります。
✅SNS・コミュニケーションアプリの「プライバシー」の壁
故人のSNSアカウントを削除すべきか、それとも思い出として残すべきか、どちらかの判断が必要です。
各規定に従い、慎重に削除や追悼アカウントへの移行手続きを進める必要があります。
✅ID・パスワードが不明なときの「アクセスできない」壁
スマートフォン本体や、Google Driveなどのロックが解除できない場合、大切な写真やメール、データにアクセスできなくなる可能性があります。

サブスクリプションとネット契約の相続手続き、解約手順
不必要な支払いを止めるための手続きの手順です。
✅課金サービスに加入していないか?
・利用明細の確認をする
故人のクレジットカード利用明細や銀行口座の引き落とし履歴を、過去数か月分遡って確認します。
・メールの検索:
故人のメールアカウントにアクセスできれば、「領収書」「請求」「定期購入」などのキーワードで検索し、課金サービスを洗い出します。

相続手続きの終盤。各サービスへ解約申請をする
利用しているサービスが特定出来たら、サービス運営会社(例:動画配信サービス、有料アプリ会社など)のカスタマーサポートに連絡し、手続きします。
✅必要書類
多くの場合、死亡証明書(写し)や、故人とご遺族の関係を示す書類(戸籍謄本など)の提出が求められます。(このような書類は、青森市の場合、青森市役所で取得します)
✅注意点
解約手続きが完了するまで時間がかかることを念頭に置き、早めに着手する必要があります。

相続手続きで必見!SNS等のアカウント整理手順
✅Facebook
追悼アカウントへ移行 / 削除
所定のフォームから申請。
✅LINE
アカウント削除
✅X (旧Twitter)
削除申請

パスワード不明・ロック解除不可の場合の、相続手続き最終手段
故人のスマホやPCにロックがかかっていて、アクセス情報が一切不明な場合の対処法です。
✅パスワードリセットの試行
まずは、故人の登録メールアドレスが判明しているか確認します。多くのサービスは、登録メールアドレスを通じてパスワードをリセットできる可能性があります。
✅専門業者への依頼
どうしてもスマホやPCのロックを解除できないときは、データ復旧専門業者に相談します。(青森県外の専門業者になります。ただし、高額な費用が発生する可能性があり、またデータの完全復旧が保証されるわけではありません。)

まとめ:デジタル遺品の整理は他の相続手続きと並行して
デジタル遺品の整理は、故人の「相続人調査」や「遺産分割協議書の作成」といった、他の相続手続きと密接に関わっています。
別々に進めるのではなく、専門家に一括で依頼することで、手続きの漏れを防ぎ、効率よく完了することができる可能性があります。
ご遺族が精神的な負担を抱えずに手続きを進められるよう、終活・相続の専門家としてサポートいたします。
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